アクアリウム水槽を長い間維持していると
水槽やガラフ蓋に白い水垢がついてきます。
日の浅いものは擦れば取れますが、
固くなってしまうとなかなか落ちませんよね。
そこで頑固な白い水垢を
生体が入った水槽でも安全に取り除く方法について
考えていきたいと思います。
①水垢の正体は炭酸カルシウム
②メラミンスポンジでも十分落とせる
③こびり付いたものはウロコ取りが最適
④最後の手段は酸で溶かす方法
白い水垢の正体

そもそも白い水垢の正体は
炭酸カルシウムです。
水道水や石(砂利など)に含まれるカルシウムが
水の蒸発や飛沫とともに水槽に付着し、
それが乾燥すると白い水垢としてこびりつきます。
お風呂や洗面台の鏡に付く白い水垢も同じです。
蒸発が繰り返し起こることで
徐々に水垢が蓄積され落ちにくくなってしまいます。
アクアリウム用の水垢落としがある
売られているのが
ガラス水槽専用クリーナー(酸化アルミニウム研磨剤)です。
使い方は水に濡らしたクリーナーで
円を描きながら
水垢部分を軽く擦るだけです。
フィルム上のクリーナーですが
驚くほど取れます。
オススメ商品
3Mのラッピングフィルムシート #2000 or #4000
アクアリウム用で販売されているクリーナーは
大きさの割には割高です。
しかし、3Mのラッピングフィルムシートは
中身は同じで大きさ当たりの値段が安いです。
#2000はより頑固な水垢に使えるクリーナーです。
水垢を完全に落とす方法

私がおこなっている
水垢を落とすときの手順を解説します。
①メラミンスポンジを使う
付いて日の浅い水垢であれば
メラミンスポンジだけでも取れます。
まずはメラミンスポンジでこすってみて
取れなければ他の方法を試しましょう。
②ウロコ取りクリーナー(酸化セリウムスポンジ)を使う
メラミンスポンジより強力な研磨剤で
メラミンスポンジで落ちなかった水垢も取れます。
水で濡らしたクリーナーで
ガラス面をゆっくり擦ります。
ポイントは円を描くようにしながら
あまり力を入れずにガラス面に当てることです。
徐々にガラス面の水が白くなってくるので
拭き取りながら作業します。
成分は酸化セリウムというガラス研磨剤ですが
今まで使ってきて生体に影響が出たことはありません。
この水槽の水垢がウロコ取りだけで・・・
ここまで綺麗になります。
新品の時のような透き通った透明です。
もしも、これでも全然取れないという
状態の水槽があるならば
最後の手段があります。
酸を使った方法です。
ただし、生体へ悪影響を及ぼすので
十分気をつける必要があります。
最後の手段

白い水垢の正体は炭酸カルシウム(アルカリ)です。
つまり酸との中和反応で
溶かし取ることができるのです。
この方法が最も効果が期待できますが、
酸を用いるので生体を入れた水槽では注意が必要です。
落とす手順
①酸性の液体をメラミンスポンジに少量含ませる。
私は「酢」と使いました。
手に入りやすいですし、
万が一の時に人体に影響がない商品の方が
なんとなく安心するという理由です笑。
根拠はありません。
②水面に付かないように水垢をこする
あとはこれまでと同様に
水垢の部分をこするだけです。
あまり力を入れすぎると
酸が垂れてしまうので注意。
③擦った箇所をティッシュなどで拭う
水気をタオルで取って終了です。
注意点
酸性の液体が水槽に入ると、
急激な水質変化を起こします。
生体にとってはかなり危険です。
エラを痛めたり、
ショックで気絶してしまいます。
特に水質変化に敏感なエビなどは
少しの量でも全滅することがあります。
この方法では水際ギリギリの水垢を
落とすことは難しいでしょう。
まとめ 〜生体にも安全な方法〜
水垢を落とす方法を解説しました。メラミンスポンジだけで落とせるのが一番楽ですが、
気づいたら手遅れということもしばしば。
そんな時には
ウロコ取りが一番オススメです。
100均でも手に入れることができる手軽さで
かなりの効果が期待できます。
最後の手段として酸を使った方法を
お伝えしましたが、
生体への悪影響が無視できない以上
基本は避けた方が良いでしょう。